オータスクンカウンセリングルーム《大分市のカウンセリング・催眠療法》

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縁を生かす《大分市のカウンセリング・催眠療法》

2019-08-10

「縁を生かす」

 

大分市の催眠療法・カウンセリング
オータスクンカウンセリングルームです。
 
***
 
その先生が5年生の担任になった時、
一人、服装が不潔でだらしなく
どうしても好きになれない少年がいた。
 
中間記録に先生は
少年の悪いところばかり記入するようになっていた。
 
ある時、少年の一年生からの記録が目に留まった。
 
「ほがらかで、友達が好きで、人にも親切。
勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
 
間違いだ。他の子の記録に違いない。
と先生はそう思った。
 
二年生になると
「母親が病気で世話をしなければならず
時々遅刻する」
 
三年生では
「母親の病気が悪くなり、疲れていて教室で居眠りする」
三年生の後半の記録には
「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」
とあり
 
四年生になると
「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり
子どもに暴力をふるう」
 
先生の胸に激しい痛みが走った。
だめと決めつけていた子が突然、
深い悲しみを生き抜いている生身の人間として
自分の前に立ち現れたきたのだ。
 
先生にとって目を開かれた瞬間であった。
 
放課後、先生は少年に声をかけた。
 
「先生は夕方まで教室で仕事をするから
あなたも勉強していかない?
わからないところは、教えてあげるから」
 
少年は初めて笑顔を見せた。
それから毎日、
少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
 
授業で少年が初めて手をあげた時、
先生に大きな喜びがわき起った。
少年は自信を持ち始めていた。
 
クリスマスの午後だった。
少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。
あとで開けてみると香水の瓶だった。
 
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。
先生は、その一滴をつけ
夕暮れに少年の家を訪ねた。
 
雑然とした部屋で、、独り本を読んでいた少年は
気がつくと飛んできて、
先生の胸に顔をうずめて叫んだ。
「ああ、お母さんの匂い
きょうはすてきなクリスマスだ」
 
6年生では先生は少年の担任ではなくなった。
卒業の時
先生に少年から一枚のカードが届いた。
 
「先生は僕のお母さんのようです。そして
いままで出会った中で一番素晴らしい先生でした」
 
それから6年、またカードが届いた。
 
「明日は高校の卒業式です。
僕は5年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。
おかげで、奨学金をもらって、医学部に進学することが
できます」
 
10年を経てまたカードがきた。
そこには、先生に出会えたことへの感謝と父親に
叩かれた経験があるから
患者の痛みがわかる医者になれると記され、
こう締めくくられていた。
 
「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。
あのままだめになる僕を、
救ってくださった先生を神様のように感じます。
大人になり、医者になった僕にとって
最高の先生は5年生の時に担任してくださった先生です」
 
そして、一年
届いたカードは結婚式の招待状だった。
 
「母の席に座ってください」と
 
一行、書き添えられていた。
 
このお話は、シスターで大学教授の
鈴木秀子先生がある本に書かれていたものです。
わたしは、恥ずかしながら涙が流れておりました。
どこに、どんな縁がつながってゆくのか世の中は
不思議な縁でながれていくのでしょうか。
もうすぐお盆です。
これもご先祖様たちの縁なのでしょう。
 
***
 
✤今日も在るがままに心に愛と感謝をもって過ごしましょう。
 

 

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